創作物をネットに公開するのは平気なのに、リアルの友人に見せるのは怖い
曲だったり小説だったり、自分で作った創作物をネットに公開するのは全然抵抗がないのに、それをリアルの友人に見せるとなるとなかなか勇気がいります。
この悩みは僕だけが抱えているものだと思っていたのだけれど、創作をしている友人に聞いてみると意外と同じように悩んでいる人が多いようだったので、創作物をリアルの友人に見せるのは勇気がいる理由について考えてみました。
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創作物とは
僕にとっての創作物は、自分の生き写しのようなものです。
僕は魔法使いではないので、自分の中にインプットされているものを使わずに新しい創作物を作ることはできません。これは多分他の創作者さんもそうだと思います。
あまり自分と縁がない創作物を作るときでも、外界からその縁がないものにまつわる何かをインプットし、それを自分なりの解釈をした上でアウトプットする、という工程を踏みます。
だから、何かを作ろうとするとどうしても創作物から自己がにじみ出てしまうのです。
それを感じることができるのは自分自身だけなのかもしれませんが。
なぜリアルの友人に見せるのが怖いのか
それは、今まで見せていなかった自分の姿を晒すことに繋がるからだと思います。
ネットで僕の創作物に触れてくれた人は、僕に出会うよりも先に、僕の作った創作物に出会ってくれます。
その人に創作物を気に入ってもらえるかどうかはわかりませんが、その人にとって僕は、あの創作物を作った人、という印象になってくれるから気が楽です。
対してリアルの友人は、創作をしている以外の僕を知っているんですよね。
自分を明かすことは大切だと思うけれど、誰に対してもまったくのノーガードだと流石に疲れるので、人に見せていない自分の姿も持っています。
創作物っていうのは、その「人に見せていない部分」を使って作られることが多いから、怖いんです。
少しずつ変えていきたい
よくよく考えてみると、リアルの友人に見せるのがあまり怖くない創作物もあります。
それは、依頼を受けて作った曲だったり、コンペのために書いた曲です。
この曲は、「これのためにこういう思惑で作ったんだよー」みたいな切り出し方だったら、普通にリアルの友人にも見せられます。まあ、それを見せると連鎖的に「ふつふつと自己の中から湧いてきた」側の創作物も見られる羽目になるので、そう単純ではないのですが。
自分の作った創作物で、「ふつふつと自己の中から湧いてきた」側の創作物の割合が多いのは、自分が未だに自己満足のフェーズに留まったままなのかな、とも思えます。
これからは少しずつ、誰かにプレゼントするような創作物を生み出せるように努力していきたい。