アメコミ映画感想『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
2016/07/12
アメコミ『キャプテン・アメリカ』シリーズの映画第2作目である『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』が非常に良かったので、感想・紹介記事を書きました。あわせて関連作品の時系列も記載しています。
第1作目と変わらずキャプテン・アメリカの人間臭さを楽しめることに加え、アクションシーンが遥かに格好良くなり、ストーリー展開もスリリングなものになっているので、是非観て欲しい映画です。
Contents
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『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』はこんな人にオススメ!
第1作目『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を観た人は、この作品も観ないと損です。
第1作目を見ればキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースのことを好きになると思いますが、この作品を見ることで更に好きになります。
『アベンジャーズ』シリーズを楽しむためにも欠かせない作品です。
また、肉弾戦寄りのアクションシーンが好きな人、サスペンス作品が好きな人にもオススメの作品です。
アクションシーン、ストーリー展開の緊迫感共に、第1作目から大幅に強化されていますよ。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』とは
大手アメコミ出版社であるMARVELの作品を原作とした映画です。
同じMARVEL作品であれば、『スパイダーマン』や『アイアンマン』などであれば名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
そんなアメコミヒーローたちが集結する『アベンジャーズ』でもメインキャラクターとして描かれているキャプテン・アメリカですが、そのキャプテン・アメリカが主役を務める作品の第2作目が『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』です。
関連作品の時系列
『キャプテン・アメリカ』シリーズと『アベンジャーズ』シリーズを時系列順に並べると次のようになります。
それぞれの作品でこれまでの話の流れを振り返ったりするシーンはほとんどないので、時系列順に見ることをオススメします。
『アベンジャーズ』は未視聴でも本作品を楽しめると思いますが、第1作目の『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』は先に観ることを強くおすすめします。
- キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
- アベンジャーズ
- キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(本作)
- アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
第1作目の感想はこちら。
あらすじ
舞台は『アベンジャーズ』の2年後。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』からは70年以上後の話です。
主人公であるキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは、平和を守るための秘密組織S.H.I.E.L.D.に所属し、人々を守っています。
ある日スティーブは、長官であるニック・フューリーから、S.H.I.E.L.D.で秘密裏に進められているインサイト計画の存在を知らされます。その計画は、これから犯罪を起こすであろう人間を人工衛星により検知し、その人間が罪を犯す前に殺してしまう、というものでした。
罪のない人間を殺してしまうかもしれないその計画に対し、スティーブは反対します。ニック長官もこの計画に不信感を抱いていたため、計画の延期を上に掛け合うのですが、ニック長官はその直後に警官に扮した謎のグループに襲撃され、身動きが取れなくなるほどの大怪我を負います。
インサイト計画が何者かによって強行されようとしていることに気付いたニック長官は、大怪我をしながらもスティーブに「誰も信じるな」と言い残し、スティーブは誰が味方で誰が敵なのかもわからない状況で、ニック長官の襲撃事件や、インサイト計画の背後で蠢く陰謀について調査を開始する、というストーリーです。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の見どころ
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の中で、特に面白かったポイントは次の3点です。
これらのポイントについて、これから詳しく紹介していきます。
- 肉弾戦なのにとにかく格好良いアクションシーン
- 誰が味方で誰が敵なのかわからない、緊張感のあるストーリー展開
- 70年の経過が上手く活かされている
肉弾戦なのにとにかく格好良いアクションシーン
アクションシーンがとにかくすごいんです。
第1作目は正直な話、アクションシーンはそこまでではなかったと思います。だけどこの作品は本当にアクションシーンから目が離せません。
第1作目を見る前はダサいとしか思えなかったキャプテン・アメリカですが、第2作目を見ている間は格好良いという感想しか出てきませんでした。キャプテン・アメリカは格好良かったんですよ!
本作品では、細かいリズムを刻んで緊張感を煽ってくるBGMが多い影響もあるかもしれませんが、それに合わせてキレのある肉弾戦が繰り広げられます。BGMに合わせて肉弾戦の打撃音だったり、盾がぶつかったときの鈍い金属音が鳴り響くんですよ。
動きだけでも格好いいのに、音でまで惹き込もうとしてくるから本当に魅入ってしまいます。
本作品の最大の敵であるウィンター・ソルジャーが盾を殴った時に鳴り響いた重低音には本当に痺れました。
また、本作品には、アベンジャーズのメンバーであるブラック・ウィドウも参戦しています。
パワーとキレのあるキャプテン・アメリカ、素早い動きで敵を翻弄するブラック・ウィドウ、という異なる戦闘タイプのキャラクターがいることで、長めのアクションシーンにも緩急がついているのも嬉しいポイントでした。
誰が味方で誰が敵なのかわからない、緊張感のあるストーリー展開
スティーブは、事件の調査を進めるうちに味方のはずのS.H.I.E.L.D.のメンバーから襲われます。
ニック長官から「誰も信じるな」と言われたということもありますが、本当に誰を信じて良いのかわかりません。アベンジャーズのメンバーであるブラック・ウィドウですら怪しく見えてきます。
いつ誰に襲われるかわからないし、味方なんていないかもしれない状況なので、どんどん疑念が深まっていくストーリー展開になっています。
インサイト計画というSFチックな設定に加えて、何か陰謀が蠢いていそうな雰囲気がひしひしと伝わってくるので、サスペンス映画を見ているような気分にもなります。
事件の真相が明らかになったときには、溜め込んだ緊張感や疑念が一気に解放された感じがしました。
70年の経過が上手く活かされている
スティーブは現代人ではなく、ちゃんと70年前の人間なんだな、ということを感じさせてくれるシーンが多かったことが非常に良かったです。
第1作目からは70年以上の時が過ぎているため、スティーブと昔親しかった人たちは殆どが亡くなっています。
ですが、本作品には、老婆になった第1作目のヒロインと再会するシーンもあるんです。
第1作目の最後の戦いのあと、スティーブは70年間の長い眠りについてしまったがために、ヒロインとのデートの約束を果たせずにいました。長い眠りから覚めた後もそれがスティーブの心残りになっていたのは非常に伝わってきます。
そんなヒロインとの再会シーンですよ。姿は青年と老婆に変わってしまいましたが、優しい眼差しやセリフから、気持ちは昔のふたりのままなんだということが伝わってきます。
それが伝わってくるからこそ、70年という時間の経過が非常に切なく思えるんですよね。
また、キャプテン・アメリカは現代から見ると70年前の英雄でもあるので、現代の博物館には、キャプテン・アメリカやその親友であるバッキーの姿も展示されているのです。
その展示を見ながら物憂げな表情をしているスティーブを見ると、やっぱり70年前はスティーブにとって特別なんだな、ということが伝わってきます。
まっすぐで憎めない性格のスティーブですが、信頼関係を深めていた70年前の友人たちとは別の時代を生きることになってしまったという悲しい境遇も相まって、応援したくなっちゃいますよね。
それ以外にも、70年の経過を上手く活かした演出が多数あるので、前作と本作品を両方観ることで、『キャプテン・アメリカ』の世界にハマること間違いなしです。
終わりに
この記事では、第1作目と変わらずスティーブの人間臭さを楽しめることに加え、アクションシーンが遥かに格好良くなり、ストーリー展開もスリリングなものになった『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を紹介しました。
見終えた時には、アベンジャーズのメンバーで一番好きな人物がキャプテン・アメリカになっているかもしれませんね。